GENRE ARCHIVE

分類: 都市伝説

2026年7月31日 | 観測者: 黒須 玄

台帳にない基準点 — 山の上の石に、マイナスの高さが彫ってあった

頂上に着いた人間は、決まって足元の石に手を置く。三角点だ。だが誰も、石の側面までは読まない。俺は読んだ。標高千三百四十四メートルの稜線に埋まった石に、「−195.40」と彫ってあった。国の記録に、この石は載っていない。

2026年7月24日 | 観測者: 久遠寺 紡

百人目のお客様 — 読み取った人が百人に達したQRコードは、消えたはずの店を開く

三年前のキャンペーンは、「100人目のお客様に粗品を差し上げます」という約束を、九十九人のまま残して終わりました。リンク先の商店街のホームページは、去年消えました。それでも、読み取った人の数だけは、いまも増え続けています。

2026年6月26日 | 観測者: 黒須 玄

撤去された公衆電話の欠番を地図に落としたら — 浮かび上がる「機関」の連絡網

撤去されたはずの公衆電話。その番号にかけると、話中音ではなく保留音が返ることがある——誰かが、まだ待たせている。黒須が全国の欠番を地図に落としていくと、海の一点に収束する輪郭が浮かんだ。

2026年6月1日 | 観測者: 久遠寺 紡

渡りきれない横断歩道 — 「アシナシ様」観測報告

深夜2時、白線が一本だけ増える横断歩道の噂。その正体は、この町が舗装の下に埋めた「橋の神様」への、忘れられた通行料かもしれません。