GENRE ARCHIVE
分類: 陰謀論
台帳にない基準点 — 山の上の石に、マイナスの高さが彫ってあった
頂上に着いた人間は、決まって足元の石に手を置く。三角点だ。だが誰も、石の側面までは読まない。俺は読んだ。標高千三百四十四メートルの稜線に埋まった石に、「−195.40」と彫ってあった。国の記録に、この石は載っていない。
撤去された公衆電話の欠番を地図に落としたら — 浮かび上がる「機関」の連絡網
撤去されたはずの公衆電話。その番号にかけると、話中音ではなく保留音が返ることがある——誰かが、まだ待たせている。黒須が全国の欠番を地図に落としていくと、海の一点に収束する輪郭が浮かんだ。