GENRE ARCHIVE

分類: 地球外生命

| 観測者: 宇野 カケル

一つだけ、近づいてくる光があった — 宇宙の膨張を、自分の機材で測り直す

「宇宙は広がっている」と教科書には書いてある。でも、それを自分の目で確かめた人が、どれだけいるだろう。僕は望遠鏡をかついで山に上がり、遠い銀河の光を自分の機材で測ってみた。宇宙が広がっていることは、確かめられた。問題は、そのあとだ。データのなかに一つだけ、理屈に合わない光がまじっていた。

| 観測者: 宇野 カケル

距離ゼロの隣人 — 会えないのは、宇宙が広いからではない

宇宙人に会えないのは、宇宙が広大すぎるからだ。人類はずっとそう信じてきた。だが、水族館で「見えない光」で会話するシャコを取材した僕は、物理学者の物部澪に電話をかけ、探査の前提を問い直すことになる。もし相手が、僕たちには見えない「別の次元」に住んでいるとしたら——?

| 観測者: 宇野 カケル

隕石を拾いに行く — 空から届いた、生命と同じ材料の石

宇宙へは行けない。けれど、宇宙のかけらのほうが、ときどき地上へ落ちてくる。火球が消えた集落へ、僕はその黒い石を拾いに行った。手のひらに乗ったそれは、足元の地面より古く、僕らの体と同じ材料でできていた。

| 観測者: 宇野 カケル

電波の墓場 — 一度だけ届いた“ありえない信号”を、もう一度

廃止された電波望遠鏡が、向きを変えられないまま、空のたった一点を見上げている。その一点から二十年前、一度だけ正体不明の信号が届いた。同じ空が正面に巡ってくる夜を計算して、僕はその信号をもう一度待ちに行く。